当道場主座右の銘 = 『商売の数だけターゲット在り。ターゲットの数だけキーワード在り。』
アドワーズマスター:目指せ! Googleアドワー道免許皆伝!
今回の挑戦者
「e刃物.com 〜ネットの刃物屋さん」
http://www.ehamono.com/
明石機工(有) 代表取締役

桜井 博司
e刃物.com 桜井博司氏、トライアスロン挑戦中

道場主
DosTigres
小山陽子
包丁が切れない。そろそろ研がなければならない。思わず「買った方が早いか…」と短絡してしまう、年末=おせち作り強迫観念症患者。家族でたった一人ユズ好きのため、今年もユズを買ってしまったらしい。腐らせると勿体無いので、あらゆるモノに混入させる予定。(だから誰も食べないのだ…(T_T))
道場主

当道場の認定基準
3級=「まだまだじゃが、筋はよろしいぞよ」
2級=「うむ、基本は十分押さえられておる」
1級=「なかなか目の付け所がよろしい。将来が楽しみぢゃ」
初段=「これは見事なワザぢゃ…!」
2段=「うぬぬ、かなりやりおるな…手強し!」

3段=「何も言うことはない。免許皆伝。次期道場主はヌシに決定ぢゃ」

Vol.006

「包丁とナイフをアドワーズで売り込む」
の巻


押忍(オス)ッ!
Google流アドワー道(どう)免許皆伝への道は長く険しい。当道場では、Googleアドワーズマスターの道を切り開かんとする挑戦者達を毎回温かく受け入れ、その力量に応じて段級位を認定しておる。こうしてさまざまな挑戦者達が、この道場でGoogle流アドワー道の頼もしいワザを研鑚・披露していくのだ!!

挑戦者: た〜のも〜!
道場主: これはこれは! 包丁やナイフなど「切れ物」全般を扱う、「e刃物.com」の店主、 桜井博司殿ではないか。
挑戦者: はい。プロの選ぶ料理職人包丁、男の料理にピッタリの本格包丁、趣味の和洋ナイフなど、包丁にこだわって全国全世界の名品をズラリ並べた、包丁屋でございます。
道場主:

うむむ。これまたマニアの誘導が不可欠な商材であるな。


メディアミックスを狙える媒体。


挑戦者: 当店の売り方は、通常だと製作だけで1ヶ月以上かかる手作り製品を、なるべく在庫で持ちながら、ご注文があったらすぐお届けするということにこだわっています。
道場主: ナイフのように高単価品で、在庫を持とうとされるのは珍しくはないか?
挑戦者: もちろん最初から「ネット販売の醍醐味は、在庫を抱えずに済むことにある」と思っていたので、それほど在庫持っていなかったのですが。完全受注発注だと、入荷が追いつかないためキャンセルが発生することが続発したので、1本余分に発注していました。そして、気が付いたら在庫が結構貯まっていたのです。(笑) でも今は、かなり意識的に在庫を貯めていっています。 当店は決済利用率は代引きが最も多いので、資金回収面でも全く不安はありません。
道場主:

そうすると、話題性が生じたらすかさずアピールする、といった決め細やかな努力が必要となるな。

挑戦者:

ええ。ですので、アンテナを高くして情報収集することは不可欠です。もっとも重要な情報源メディアはもちろん新聞・雑誌・テレビ、です。


仕入れたばかりの話題のナイフを即、売る!

道場主: で、どのようにアドワーズ広告を試されたのかな。
挑戦者:

つい先日「ナイフマガジン」という雑誌に特集された、新潟県の鍛冶屋さんを訪問しました。ネットでの直接販売権をお願いしながら、近所の複数の工房を取材して、中には直接現場で仕入れしてきた商品がありました。
特に、運良く雑誌の表紙になった作品その物を仕入れることが出来ましたので、ぜひそれをピンポイントで売りたかったのです。
そこで、「和式ナイフ」をキーワードに、キャンペーンを張りました。
和式ナイフとは日本古来の鍛冶屋さんが手造りで鍛造して作ったナイフで、独特の素朴な味わいがあり、最近結構人気があります。
リンク先もTOPぺーじではなく、直接「和式ナイフ」ページに貼ってみました。

道場主:

ん? ちょっと待たれい。「ナイフ」という言葉はアドワーズ広告では使用許可されていない、と聞いたことがあるぞ。

挑戦者: 確かに「ナイフ」はコピーに使えないんですが、キーワードにはOKなんです。
道場主: おっ…。これはいいことを聞いた。同じやり方で解決できそうなことが他にもありそうじゃ。
挑戦者: 広告のタイトルは
「マガジン表紙 ○作○○」
という文面にしてみました。これだと「ナイフ」ということばは入りません。
道場主:

ふむふむ〜。

挑戦者: これで大体コツは判りましたので、次の広告を作ってみようと、
今度はコピーに「マガジン表紙 ○作 ○○入荷!」の方を回し、
タイトルには他の有名な作家の作品も載せて、
「○○作在庫30本以上有り速攻出荷」
と謳ってみました。
道場主:

ふむふむ〜。

挑戦者: で、その雑誌の表紙になった作品は、サイト掲載開始5日目で売れてしまいました。
このほとんどはリピーターのお客様に買って頂けたものなので、アドワーズ広告の効果より、製品の魅力に依るものが大きかったもしれないですが…。(^_^;)
で、それまでのピンポイント型広告から方針変更して、もう少し広範囲にショップを宣伝しようと「ナイフ」をキーワードに入れました。
実は、今まで「包丁」の検索結果では1ページ目に表示されていたのですが、「ナイフ」の検索結果では探しまくらないといけない状態だったのです。
で、ここはアドワーズ広告の特長を活かそうと思いました。
タイトルも「和式刃物なら」ではなく、
「刃物買うならe刃物.com」
と、ナイフだけをキーワードにした人にもクリックしてもらいやすい文面にしました。
道場主:

いよいよ、アドワーズ広告を用いた、ブランド広告開始であるな。

挑戦者: それでも、ただ「ナイフ」で検索すると一番上に「Shonen Knife 」ってバンドのサイトが表示されたり(笑)、「ガンマナイフ」という名前の医療関係のサイトが来たりで、除外設定を行うのはなかなか面倒でした。
また、当店のターゲットではない「サバイバルナイフ」や「タクティカルナイフ」といった、いわゆる戦闘用のナイフも、当店では販売しておりませんので、除外キーワードに入れました。
そうやって、来て欲しい客層にフィットするようにいろいろ工夫しているつもりです。
道場主:

音楽バンド名などの固有名詞を除外キーワードとして省く手法は、結構使うようだな。変な名前のバンドが多いからな〜。


コピーを変えてみたら、Yahoo!に載った!

挑戦者: メイン商品である「包丁」については、キャンペーン広告を貼ってみました。先日の御宗家様のセミナーで「目を引くコピー」というご指導がありまして。最初は
「○○2割引、○○特価販売中!」
といったコピーを入れてました。ところが、アクセス数は上がるのに、売上げに結びついていないんです。
そして、遅まきながら大きな間違いに気が付きました。
今の当店の方針が、特価セールとは無縁だったのです。
というのは、その包丁は常時二割引で売っているのですが、そもそも値段が高い超高級品なので、安さを目当てにしたお客様に来て頂いても購買には結びつかないのです。そういう方は、もっともっと安い商品をお買い上げになります。
そこで、
-----------------------------------
包丁買うならe刃物.com -
切れ味抜群のグレステン洋包丁や、
伝統工芸士の手打和包丁好評販売中!

-----------------------------------
といった感じの、ごく一般的なコピーに変えました。
道場主: 「グレステン洋包丁」。よほどの者しか知らぬな,絶対。(笑)
が、いかにも「プロの店」という感じであるな。
挑戦者: ところが・・・なぜかYahooで表示されないのです。
「ナンデカナ〜…??」と考えているところへ、ちょうど「アドワー道」道場主様からメールマガジンを頂き、
「(外部提携先では検索結果と見まごう形で表示していますから)あまり広告広告した文面だと、Yahoo!などでは表示できませんよ。改めた方が絶対お得ですよ、という意味では。」
という一文を拝見しまして。
「そうか、もしや私も…」と手を打ちました。
そして、それまで貼っていたキャンペーン的広告を全て削除した上で作り直し、
-----------------------------------
包丁のことならe刃物.com -
毎日の料理が楽しくなる!
切れ味抜群の包丁を厳選してお届け

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という文面に変えてみました。
おかげでその文面は見事にYahoo!に掲載されるようになり、今も順調に売れています。
道場主: ワシからのアドバイスが功を奏した、ということか。ほーほっほっ。(~o~)
挑戦者: その後、キーワードに「男の料理」等ちょっとひねったものを追加で設定したりしてます。
なんだか試せば試すほど、自店の売り方も整理されている気がしますね。
整理整頓の機会を与えてくれた、Googleアドワーズ広告様に感謝です。
道場主: うむ。また来てその後を報告していただきたい。

今回の認定段級位

1段認定。
文面を変えると、Yahoo!に広告が表示できた、とのこと…目出度い。ワシはもうこの件は諦めておる。(爆) 「プロの包丁屋」の演出に専念していく、という割り切り方も、ワシは非常に好きぢゃ。アドワーズ広告には新聞雑誌テレビのメディアとの連動は非常に重要だとワシも考える。即効性があるインターネット広告媒体なのである。これは非常に貴重なことなのぢゃ。なぜなら、従来のGoogleのロボットサーチでは弱かったことなのぢゃから…。Googleを120%使いこなすことを目指そうぞ!

さあ、次回の挑戦者はどんな人物だ!!
あなたからの挑戦を常に待っておる〜!!youko@dostigres.com


31.Dec.2002
Googleアドワーズ広告とは?

過去の戦歴
Vol.001
アトピー性アレルギー対策用品を売る!

[ もぐもぐ共和国 ]
Vol.002
シルク製品を売る!

[ シルクの部屋 ]
Vol.003
テディベアを売る!

[ The Teddy Bears' Picnic ]
Vol.004
地酒と地ビールを売る!

[ 飛騨高山 池田酒店 ]

Vol.005
クワガタを売る!

[ ドルクスダンケ ]

Vol.006
包丁とナイフを売る!

[ e刃物.com ]
Vol.007
セミナー講師と選挙運動用傘を売る!

[ 心斎橋みや竹 ]
Vol.008
レトリバー雑貨を売る!

[ The Otter's Tail ]
Vol.010
セミナー講師を売る!

[ ふぁーすと・らぼ ]
Vol.011
海洋深層水を売る!

[ 室戸海洋深層水の専門店 ディープシーショップ ]



用語解説

*新潟県

包丁など刃物の全国シェアトップは、岐阜県関市。
第2位が、新潟県三条市、とのこと。周囲には金物の町が多く、「ステンレスの町」等も在るくらい。
「グレステンナイフ」の製造元は、三条市の近くの、新潟県長岡市にある。名前を見るとなんだかドイツっぽいので錯覚していた方も多かろう。「グレステンスキー」というサマースキーの用品も開発している由。なんなんだ、この異業種経営…。さすが新潟。(ちゃうちゃう)
ちなみに「包丁の堺」として有名な大阪府堺市は、包丁全体のシェアは意外に小さく、7%ほどしかないのだが、業務用高級庖丁では全国シェア90%以上とのこと。頑張れ、関西!



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